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何回も書いていますが、今回で南相馬を訪問したのは３回目。
土地柄なのか、元々の人柄なのか、本当にみなさん親切で、人懐っこい…（これって目上の方に対して失礼な言い方なのかしら？？？）そのお陰で行くたびに仲良くさせていただく方が増え、親戚が増えたような気分です。

そんな中で、初めて南相馬へ行った時、仮設の自治会長さんをされていたおじさま。
東京へ戻ってきたらすぐにお礼のお手紙を頂いたのですが、まず宛名を見てびっくり。
驚くほど達筆なのです。
一瞬、「パソコンじゃないよね？」と確認してしまうほど。
お話を伺ったら、震災がきっかけで「書」に目覚めたとのこと。
それ以来、書道展に出展されているのですが、今回、全国区の書道展で入選されたとのこと！！
南相馬へ伺う前からお話は聞いていたのですが、１週間ぶりに東京で再会してきました。
東京都美術館に展示されているなんて凄い！！！

右側に写っているのが本人の作品なのですが、教科書に載っているような字ですよね。
１年前から文通友達？なのですが、こういう方に歪んだ字しか書けない私は、本当に手紙を出しにくい。
これまた話を伺うと、私に手紙をくださるため、１文字１文字に心をこめ、２時間ぐらいかけて書いてくださるそうです。
う～ん、益々書きにくくなります。。。。。

しかし、１年前に南相馬へ伺った時は、まさか東京でこんな風にお会いする仲になれるとは思っていなかったので驚きです。
こうやって繋がる人とはどんどん繋がっていくものなのですね。
またこのように繋がっていく方が１人じゃなく、どんどん増えていってることも不思議。
東京で出会う方より、ある意味濃いつながりかもしれません。
次回、あちらへ行った時には、ご自宅に案内してくださるとのこと。
なんでも玄関だけで、凄い広さがあるらしく、私には想像がつかない数字をおっしゃっていました
原発の関係でまだ戻れないそうなのですが、帰れることを願って、戻る支度を着々と進められているそうです。

今回「家」に対してのお話を色んな方から伺いましたが、私が思っていた以上に、たくさんの想いが詰まっているんだなと。
流されてしまった方、建ってはいるけど戻れない方、家は無事だったけれど生活が一変してしまった方。
仮設は仮設でしかないんだ、とおっしゃってた言葉が重く響きました。

２泊３日の滞在でしたが、一緒にご飯を食べたり、家に招いてくださったり、仕事のお休みを変わってまで私たちに会いに来てくださったり、
楽器だけでは知ることの出来なかった一面を、私たちに見せていただけたことが本当に嬉しかったです。
思っているだけじゃなく、行動することって大事ですね。
人との「縁」をとてもとても大切にしていきたい、と思った２泊３日でした。

あ、弾いている写真がない、と書いたらわざわざ写真を送ってくださいました。
こういう気持ちも本当に嬉しいですね